2010 夏の猛暑について

2010年9月1日

今年は、8月が終わりましたが依然として厳しい暑さが続いています。今年の夏は、全国的に厳しい暑さが続き、各地で猛暑日(最高気温35度以上)や熱帯夜(最低気温25度以上)の記録が更新されています(最新の猛暑ランキングはこちら)。群馬県館林、兵庫県豊岡、埼玉県熊谷、大分県日田等では、8月31日で猛暑日が10日以上続いています。また、大阪では、8月の平均気温が 30.5 度と30度を超えています。他にも8月の平均気温が30度を超えている地点には、岡山、京都、高松、福岡、堺、新居浜、広島等があります。

東京では8月の平均気温は29.6度で過去最高でした。この気温が異常なものかどうかについて調べるため、東京の1910年から2010年までの8 月の平均気温をグラフにしてみました。グラフをみればわかるように、今年の厳しい暑さは特に異常というわけではなく毎年の気温の変動の範囲内だと思われます。100年間で平均気温が約2度上昇しているので、今後は今年のような暑い夏になる可能性が高くなります。気温が高くなっている原因としては、地球温暖化だけでなく、ヒートアイランド現象の影響が大きいと考えられます(東京都ホームページ)。今年の夏の暑さを異常気象だと騒ぐのではなく、長期的にヒートアイランド対策をおこなう契機としてほしいと思います。京阪神を中心に瀬戸内海沿岸の大都市では、特に暑さが厳しく、これ以上暑くなると健康面の問題が大きくなってくると思うので、ヒートアイランド対策を地道に進めてほしいと思っています。

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