空港の天気 （METAR, TAF）

以下のメモは、個人的にまとめたもので正確なものではありません。

日本でも気象庁が2015年5月から「気象通報式」のマニュアルを「気象通報式のページ」で公開するようになりました。正確に知りたい人はそれをみてください。

日本のMETARの例

RJCC 030810Z 21010KT 140V260 9999 SHRA FEW025 BKN030 FEW030CB 07/03 Q1001 RMK 1CU025 6CU030 2CB030 A2957 CB OHD MOV

• RJCC は、新千歳空港のICAOコードである。
• 030810Z は、月の日付が3日であり、時刻が世界標準時（UTC）で8時10分であることを示す。
• 21010KT は、風向が真北より210度の方向（南南西）で、風速10Kt（ノット）の風が吹いていることを示す。
• 140V260 は、風向の変動が140度（南東）～210度（南南西）～260度（西）であることを示す。
• 9999 は、視程は4桁の数字でメートル単位であらわす。9999は視程が10000メートル以上であることを示す。日本の場合は、卓越視程である。
• SHRA は、並みの強さでしゅう雨が降っていることを示す。天気現象は、強度、特性、降水現象、視程障害現象を組み合わせて示す。代表的なものを以下に示す。
  

◎強度 － ：弱い (記号無し):並 ＋ ：強い	◎特性 ＴＳ ：雷電(Thunder Storm) ＳＨ ：しゅう雨性(Shower) ＦＺ ：着氷性(Freezing) ＢＣ ：散在(Patches) ＭＩ ：地(Shallow) ＰＲ ：部分的(Partial)	◎降水現象 ＲＡ ：雨(Rain) ＳＮ ：雪(Snow) ＤＺ ：霧雨(Drizzle) ＳＧ ：霧雪(Snow Grains) ＧＲ ：雹(Hail) ＧＳ ：氷霰／雪霰(Small Hail/Snow Pellets) ＩＣ ：細氷(Ice Crystals) ＰＬ ：凍雨(Ice Pellets)	◎視程障害現象 ＢＲ ：もや(Mist) ＦＧ ：霧(Fog) ＳＡ ：砂塵(Sand) ＦＵ ：煙(Smoke) ＤＵ ：塵(Dust) ＨＺ ：煙霧(Haze) ＶＡ ：火山灰(Volcano Ash)
◎その他 ＳＱ ：スコール(Squall) ＤＳ ：塵嵐(Dust Storm) ＦＣ ：竜巻(Funnel Cloud/Tornado) ＳＳ ：砂嵐(Sand Storm) ＰＯ ：塵旋風(Dust/Sand Whirls)		※CAVOK ・卓越視程は１０ｋｍ以上。 ・５，０００ｆｔ未満に雲がなく、かつ重要な対流雲がない。 ・天気現象がない。

• FEW025 は、地上高 (AGL) 2,500フィートで雲に隙間があることを示す。
  SKC :雲がない
  FEW ：全天の１／８～２／８を覆う雲
  SCT ：全天の３／８～４／８を覆う雲
  BKN ：全天の５／８～７／８を覆う雲
  OVC ：全天を覆う雲
  VV ：鉛直視程（濃霧等の場合に使用）
• 07/03 は、気温が摂氏7度で、露点が摂氏3度であることを示す。
• Q1001 は、QNH方式での気圧が1001hPaであることを示す。
• RMK は、以下は注釈であることを示す。
• 1CU025 6CU030 2CB030 は、雲についての８分雲量、雲形、雲底の高さを示す。1CU025は、雲量1/8の積雲で雲底高度 2500ft であることを示す。
  ＡＣ ：高積雲 (Altocumulus)
  ＡＳ ：高層雲 (Altostratus)
  ＣＢ ：積乱雲 (Cumulonimbus)
  ＣＣ ：巻積雲 (Cirrocumulus)
  ＣＩ ：巻雲 (Cirrus)
  ＣＳ ：巻層雲 (Cirrostratus)
  ＣＵ ：積雲 (Cumulus)
  ＮＳ ：乱層雲 (Nimbostratus)
  ＳＣ ：層積雲 (Stratocumulus)
  ＳＴ ：層雲 (Stratus)
  ＴＣＵ：塔状積雲 (Towering Cumulus)
• A2957 は、ＱＮＨ方式での気圧の値を水銀柱インチ（inHg）で表示した値