カテゴリ: 気象

猛暑日等の日別の地点数の一覧を表示するページを作成しました

2011年7月15日

今年の夏は、例年より梅雨明けが早く、その後猛暑が続いています。今年の状況を猛暑だった昨年と比較できるように、猛暑日、真夏日、平均気温30度以上、最低気温25度以上の「日別の地点数の一覧」を表示するページを作成しました。

結果を見てみると、6月20日以降は、明らかに今年の夏が猛暑日等となった地点数が多く、猛暑だった昨年よりも暑さが厳しいということが一目でわかります。7月の平均気温30度以上の地点数だけは、昨年度より減少しています。そこで、昨年の平均気温30度以上になった地点を調べると、ほとんどが沖縄県の地点でした。沖縄県だけは、昨年よりも気温が低いようです。

今後、猛暑日等の連続日数のランキングを、「日別の地点数の一覧」のページに追加する予定にしています。他にも要望がありましたら、気軽にコメントをお願いします。

2011年夏の最高気温ランキングのページを作成

2011年5月16日

2011年夏の最高気温ランキングのページを作成しました。時期的には少し早いのですが、気温が30度以上の真夏日になるところも出てきているので公開することにしました。この機会に、サブドメイン http://weather.time-j.net にして「気温と雨量の統計」として独立させることにしました。今後、海外の気象の統計データが、米国気候データセンター(National Climatic Data Center:NCDC)の NNDC Climate Data Online から取得できるようなので、海外の気象情報も提供ていく予定にしています。

気象庁では、平年値を5月18日から更新する予定にになっています。現時点では統計期間が1971~2000年だったのを、新平年値では統計期間が1981~2010年となります。新平年値では現在の平年値と比べ、気温が高くなっています。このホームページでもできるだけ早く平年値を更新しようと思っています。

METAR と TAF へのリンクについて

2010年12月23日

ヨーロッパの北部では、依然として厳しい寒波が続いています。そのため、交通機関に影響がでており、パリのシャルル・ドゴール空港でも23日も大雪のため欠航を余儀なくされる航空便が出ているようです。そのためか、空港の天気(METAR, TAF)へのアクセスが増加しています。METAR と TAF は航空機用のための情報なので、少しわかりにくい点はありますが、短期間の予報の正確さという点では普通の天気予報より精度が高いように思います。そういうことなので、世界時計の主要な都市では、METAR と TAF を表示するページへのリンクをつけてみました。

冬の最低気温ランキングのページを作成しました

2010年12月18日

今週はようやく冬らしい寒さになりました。そこで、2010-2011年冬の最低気温ランキングを公開することにしました。2010年猛暑ランキングに続き活用していただければと思っています。

ところで、気象庁のホームページを見ていると、平成22年12月16日付けで 気候サービスのための世界的枠組みに関するハイレベルタスクフォース ~ 第5回会合(最終会合)について ~という報道資料が公開されていることに気がつきました。このタスクフォースは、「第3回世界気候会議(WCC-3)」で、気候サービスの提供者と利用者間の連携強化を通じて、利用者が意思決定に活用しやすい気候情報の提供を推進する「気候サービスのための世界的枠組み」を構築することが決定されたことにより設置されたもので、日本からは宇宙航空研究開発機構の向井千秋さんが参加しています。(WMOのタスクフォースのページ

第5回の会合では、最終報告書についての概ねの合意が得られたということで、報告書構成については、「報告書は3つの部で構成。第1部は提供される気候サービスの現状、第2部は利用者が求める気候サービスと現実とのギャップを提示。これらを受けて、第3部においてそのギャップを埋めるための「枠組み」のあり方を提示。」となっているそうです。

この記事を読んでいると、日本での気象データの提供のことを思い浮かべてしまいました。実はこのページについても、この程度のことで気象庁から目くじらを立てられることはないと思っているのですが、やはり気象データの取得にグレーな部分が残っているというのは実感していることろです。詳しくは、「effyの日記」の気象情報の著作権を見ていただきたいのですが、気象データを公式に入手しようとすると非常に高い費用が必要になります。一方で、気象庁のホームページからダウンロードしてデータを作成することはそれほど難しいことではありませんが、著作権の問題が出てきてしまいます。私のこのウェブページに関しての著作権についての見解は、観測データにはそもそも著作権というのはおかしいし、著作権があったとしても、ごく一部のデータを「引用」して公開しているだけなので問題はないと思っています。また、気象データの収集では、「自動巡回ソフト等による、定期的、自動的な気象データの収集等は、サーバーに負荷がかかる等の理由から、原則としてご遠慮いただいております。」となっているので、利用者の少ない早朝に収集してサーバーに負荷をかけないよう配慮をしているところです。

アメリカの場合は、気象データを米国海洋大気庁(NOAA)の下部組織である米国気候データセンター(National Climatic Data Center:NCDC)がNNDC Climate Data Onlineで提供しています。データにつては、有料のものもありますが、このページで利用しているデイリーのデータについては無料で入手できます。また、利用については、WMO Resolution 40(WMO決議40)に基づいて行われており、商用の利用についてはアメリカ国内で、非商用であれば世界で自由な利用を認めており、再配布も可能となっています。

一方、日本の場合は、気象統計情報のページは非常に良くできていて、その範囲で利用している限りにおいては便利なのですが、自分で資料を作成しようとするとデータによる提供がされていないのでかなり手間がかかるようになるし、このページのようにデータを公開しようとするとグレーな領域になってしまいます。このあたりは、アメリカとの国民性の違いを大いに感じてしまいます。気象条件によって利用が変動する商品の販売予測等気象データを有効に活用することができる事例でコスト面等の理由により活用できていないケースはまだまだ多いと思うので、WMOの報告書がまとまった機会に、日本でも無償で自由な利用を認める気象データの提供を実施する方向になって欲しいと思っています。

2010年猛暑ランキングのページについて

2010年10月2日

2010年日本猛暑ランキングのページについては、多数の方からアクセスをいただきありがとうございました。9月末で更新は終了し、猛暑の記録として残しておくことにします。気象庁の気象統計情報のページは、便利でよく使っていますが、観測地点間の比較に手間がかかるので、今後、猛暑、冷夏、寒冬、暖冬等があればホームページを公開したいと思っています。その時には、連続記録も掲載していこうと思っています。

また、京都府京田辺市で9月5日に最高気温39・9度が記録されましたが、9月30日に気象庁はつる草の影響によるものだということで京田辺の8月25日から9月6日の気温の記録が統計から削除されました(気象庁 アメダス観測環境の緊急点検結果について)。ランキングのページでもこの件を反映させました。